坂尾織物株式会社ができる事

 

  坂尾織物㈱は、自社で織機を保有し、糸を購入して、生地を織っています。

 お客様の要望や設計取り入れた生地を織ったり、レギュラーな生地商品であれば、在庫販売も致しております。

 

  現在の高島産地の衣料系機屋には多いのですが、自社で糸を仕入れ、製織、在庫、生地加工、生地販売を自らが行う、

 俗に言う『手張り』という商売形態を主としています。逆に、糸支給を受けて生地を製織し、納品する。

 そして、その対価に織賃をいただくという商売形態は、少数な方になります

 

①レギュラー生地(定番的な生地)の販売

 定番生地とは、

 ⑴産地等にて規格を統一化された生地で流通量が非常に多い生地

 ⑵各会社にて効率的に製織された生地

 の2種類を主に言います。⑴の生地は、多くの会社が在庫していることが多く、⑵の生地は、各社が

  個性を持って製織した生地で『うちはこんな定番品があるよ』なんて少し変わった生地をお探しのお客様と

  話すことが多くあります。

坂尾織物㈱の多くの商売は、レギュラー生地販売になります。レギュラー生地のメリットは、

オーダー生地と比べ短納期かつ、価格の得さにあります。

在庫を有している為、商談が成立してから納品までの時間が短くなります。

そして、効率的に量産されているために、販売価格を生産ロットの少ないものより低く設定しています。 

 

②セミオーダー生地(準定番な生地)の販売

 セミオーダー生地とは、

 ⑴定番品としてランニングしているたて糸整経規格を利用し、横糸の種類を変えて製織した生地

 ⑵在庫するほどの流通量がない定番品生地で、比較的に品換え作業が容易な生地

 の2種類を勝手に思っています。

 ⑴の場合、お客様が生地知識を持って、または、話し合いながら規格を 指示していただきます。

 ⑵の場合は、坂尾織物が過去に試織したり、生産した生地スワッチをもとに生地発注をいただくことが多いです。

 

 高島ちぢみといっても、無数に規格設計は存在し、

 

 

◎生地販売には、大きく分けて、生機生地販売と加工上げ生地販売の二つがあります。

  a.生機とは、 織り上げて織機からはずしたままの織物で、高島ちぢみの生機は、この段階では、シボはなくフラットな状態です。

    b.加工上げ生地とは、生機生地をシボだし漂白精錬された白い生地や染め生地、捺染(プリント)生地などを指します。

 

 ◎生機販売の場合は、お客様が生地加工以降の工程をなさることになります。お客様指定の生地加工場に 出荷することに

  なります。高島ちぢみの加工知識や経験を有する方なら、問題ありません。

 

 ◎加工上げ生地販売の場合は、シボの種類(フラットの場合もある)や仕上げ幅を決定した上で、主に出荷の生地状態が、四つあります。

 

  1.  晒上げ(白い生地として使用)生地

  2.  染上げ生地

  3.  プリント上げ生地

  4.  プリン下晒(お客様が晒工場とは別の加工場で捺染する場合)生地

   上記のいづれかがお客様にお売りする生地の状態となります。